お客様の声

「周りに応援してもらえるような人生のマネジメント」を実践し、一人でも多くの働く女性に飛躍して欲しい

インクグロウ株式会社 野田万起子社長

全国の金融機関123社と提携

野田万起子社長率いるインクグロウ株式会社は、中小企業の支援、特にビジネスマッチングでの支援を行う企業です。
インクグロウ社は2011年に独立と社歴は浅いものの、全国の提携金融機関123社、その先の約1万社の中小企業と繋がっており、これが同社の大きな強みになっています。
これだけのネットワークを保持している理由、それはインクグロウ社がC&Iholdings(旧社名ベンチャー・リンク)からMBEO(経営陣と従業員による独立)により、会員事業を承継した企業だからです。

新規開拓営業に励む毎日

旧ベンチャー・リンク社と言えば1980~90年代にかけて、「中小企業の経営支援」「FC開発支援」で一時代を築いた企業です。
野田社長は新卒で旧ベンチャー・リンク社に入社しました。当時、ベンチャー・リンク社が、ちょうど全国の地域金融機関とのネットワークづくりを始めたばかりの頃です。野田社長は入社後、提携先金融機関の新規開拓を行う部門に配属されます。それからは日々、全国各地の金融機関の幹部を訪問し、交渉を行う毎日。ハードな日々の連続でした。

そんな中でも、野田社長は結婚・出産とプライベートも充実させます。ベンチャー・リンク社では平成16年には執行役員に就任するなど、外から見れば「働く女性の理想像」のようなキャリアを積んで行きました。
しかし、常に順風満帆に進むとは限りません。リーマンショック以降、旧ベンチャー・リンク社は経営危機を迎えます。また、野田社長自身も結婚から8年経ち、シングルマザーとしての再出発を果たしていました。

「野田さんの会社ならついていくよ」と背中を押される

比較的順調であった会員事業(提携先金融機関との事業)をMBEOする決断をしたのは、その頃のことです。
当時を振り返り、野田社長は次のように言います。
「東証一部上場企業だった旧ベンチャー・リンクから、一介の中小企業である新生インクグロウに会員事業を移す際、それまでの提携金融機関が離れて行かないか不安でした。しかし、当時の私たちを見放すことなく『野田さんの会社ならついて行くよ』と言ってくれたのが本当に嬉しかったです」と。

周りから応援してもらえるような人生のマネジメントを

また、最近では提携金融機関から、「女性職員向けに、キャリアデザインに関する講演をして欲しい」というオーダーが良く入るそうです。
最近の金融機関では「採用後即総合職で一生働きたい」と考えている女性も多くなっています(以前は、女性はまずは一般職で窓口業務を3年務めることが通例であった)が、雇用する金融機関本部側が「どのようにしてキャリア支援をして良いか分からない」という背景があります。
そこで、「働く女性のキャリア形成についてヒントを貰いたい」という意図があるようです。

実際、セミナー参加者である女性職員から「育児と仕事をどうやって両立したらよいのか?」という質問も多いそうですが、
野田社長の答えは
「育児と仕事の両立は、一人では絶対にできません。周りから応援してもらえるような自分自身の人生のマネジメントを心がけることでしょう」
というもの。さらに、
「色々な可能性があっても、自分が諦めたらおしまい。心身ともにタフネスと強靭さも身に着けて欲しい」と続けるそうです。

誠意と熱意

本記事作成のためのインタビューを行った際、野田社長のクライアントである中小企業経営者の方も同席されていました。その方に「どうして野田社長を応援したいと思うのですか」と訊くと、その方は
「誠意と熱意があるからだよ」
とお答えになりました。横の席で野田社長は照れ笑いをなさっていましたが、順調に成長を続けるインクグロウ社の秘密は、そこにあるのではないでしょうか。

企業規模は小さくなりましたが、提携金融機関との関係も良好となり会員事業に対する将来の展望が図れるようになりました。直近では「中小企業のバイヤーとの個別商談支援」や「M&A仲介事業」など、積極的に新しい事業に乗り出し、更なる成長が見込まれる同社です。



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